【三宮もりの鍼灸治療室】肘痛がお腹のお灸で治った!(ちょっと怖い話)


今日は自分の身の周りに起こったちょっと怖い東洋医学についてのお話をします。

 

当院に来られた患者様、

『首が痛いのに、ふくらはぎを刺されて治った。』

『腰が痛いのにお尻を刺されて治った。』

などと不思議な体験をされた方、多いと思います。

 

それらは全て

全身経絡で繋がっているからです。

 

例えば、海外出張帰りに謎の肘の痛みで来られた患者様のお話をします。

ここでは、Q様とします。(イニシャルもでたらめにしております)


背中から首にかけてまでがよくがちがちに固まって来院されるQ様・・・。

全身の固さを手技で取り除いたのですが、肘の痛みだけが取れません。

周りに阿是穴(押すとそこそこ!となる部分)ももう取れてございません。

 

触診しているとお腹のある部分のツボだけがおかしな感覚がするのと、

肘の痛みがあらわれるのが経絡でいうと小腸経の流注上であることに気づきました。

 


そこで

私「タイに行かれて、何かを食べられたとかでお腹壊したり、下痢などされなかったですか?」

と聞いてみると

Q様「はい。今もずっと下しています」

とおっしゃいます。

私「もしかして、肘の痛みは下痢が起きたときと重なっていませんか?」

と聞いてみると

Q様「そういえば、下痢しはじめたあたりと同じです」

とおっしゃいます。

私「では、ここにお灸をしていきますね」

 


そして、お灸を3壮ほどそこに据えると同時に「肘の痛みがなくなりました!」(と、Q様がおっしゃっていました)


そして、その後お聞きしたのですがお腹を下していたのも施術後、同時に治っていたそうです。


この肘痛はお腹から来ていたものだったんですね。


複数の症状が一度に解決されるのは、根本の問題が同じだからです。


東洋医学とは不思議なものです。


日々、このような驚きの毎日です。

 


それとは似た体験がもう一つ。


私が学生時代の頃のお話です。(そう遠い話ではないのですが・・・)


お灸の授業の際にお灸を捻るのがとても上手な友人がいました。


仲が良くて、彼女とペアになることは多かったのですが

ある日あまりに話が盛り上がりすぎてしまい、関元(お腹のツボ)にお灸をされ続けてしまいました。


熱さはそんなに感じない程度のお灸だったのですが、

そこにお灸をされ続けてしばらくすると(何分かは覚えておりません)、

「あれ?頬が赤いニキビができてるよ。さっきまでなかったのに」


びっくりして鏡を見ると、何もなかった私の頬に赤いニキビが突然出来ていました。


肌に命をかけている私はショックで顎外れそうでした。


そのことを先生に伝えると、「その位置は小腸の状態があらわれるところだから」とさらっと言われただけでした。


↑私のニキビはこの小腸のところに出来ました!


そのことをずっと不思議に思って、一週間後家に帰ってまた同じツボに自分でお灸をし続けてみました。

すると、やはり頬の同じような位置にニキビが出来ました。


ニキビは東洋医学でいうと体内で生まれた余分な「熱」が皮膚に出たものと言われています。


内臓の状態は顔にあらわれるんだなぁと、東洋医学の凄さを身をもって知った、少しだけ怖い体験でした。

 

鍼もお灸もマッサージもきちんと効果が出る分、下手にすると副作用が出ることもあります。


作用が大きいものは、しっかりと診ないともちろん副作用も出ます。


しかし、副作用のあるものは、作用も大きいです。


これをうまく応用して内臓を調整すれば、肌荒れを改善していくこともできます。


ただ、極端な文をタイトルにしてしまいましたが

肘痛になった原因が何かによって治療に使うツボも異なりますし、

しっかりカウンセリングして診ないと、どこをどうすればよくなるかはわかりません。


同じツボを使ったからと言って良くなるわけではありませんので、どうかご了承ください。

小腸のツボにお灸し続けてニキビの七不思議は、興味のある方は試してみてもいいかもしれません!

 


ここまで読んで下さり、ありがとうございます。



それではまた!


お灸はともだち。こわくないよ

 

院長 もりせ

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