【三宮もりの鍼灸治療室】コロナウイルスに抗生剤は効かない!アルコールはなぜ効くのか?

こんばんは。三宮もりの鍼灸治療室の森瀬です。


このごろ、「コロナウイルス?そんなん抗生物質のんどきゃいいんでしょ?(´_ゝ`)」

という誤解が飛び交っていることに慌てて、こちらについて今日はお話します。


ウイルス(Virus)とは構造名のことであり、菌(細菌や真菌など)とはまた構造が違います。


抗生物質(抗生剤)は、菌が特有にもつ(菌以外は植物が持ってますね)細胞壁の合成を邪魔するという形で菌を増やさないようにするものです。


だから、私たちの身体には抗生剤は比較的安全に使用されることが出来るのです。(私たち人間は動物なので細胞膜しかないため)


これとまたウイルスも同じです。

ウイルスは構造的に細胞壁を持たないため、そもそも抗生物質は効きません。

免疫力でやっつけるか、水の粒子で落とすか、アルコールなどで消毒を行う他ありません。

(だから、常々私がアロマについて抗菌効果、抗ウイルス効果と分けて書いてあるのはそのためです。根本が違います。)



それに、むやみに抗生剤を飲み、中途半端なタイミングでやめることで

その抗生物質が効かない菌が生まれてしまい、

私たちの身体を危険にさらすことさえあります。

(薬剤耐性菌ってニュースなどで聞いたことがあると思いますが、それです。)


そのため、何も症状もないのに抗生剤を飲んだりすることは絶対におやめください。

薬は肝臓で代謝されるため肝臓に負担をかけてかえって他の病気に発展します。(薬は腎臓や胃にも負担をかけます。)


本来は何もなければ薬は飲まない方が良いのです。


(これは豆知識ですが、健康な時の状態の私たちの身体は常在菌たちによって守られています。

菌=悪ではないです。菌の比率のバランスが崩れることがいけないだけです。)

 

もう一つ。アルコールがなぜ効くのか?とアルコールの正しい使い方についてもお話しますね。


アルコールは必ず乾いた手で行ってください。


なぜかというと、アルコールのもっとも消毒効果のあがる濃度というものがあります。


例えば「70%エタノール」とは聞いたことがあると思いますが、消毒用アルコールなどはそれぞれ、

このもっとも消毒効果のあがる濃度に調整されております。


手洗いしたあと、手が濡れている状態ですと手についた水とアルコールが混じって、70%ではなくなってしまうからです。


アルコール消毒をする場合は、まず手洗いをしっかりとして、そのあと必ずペーパータオルでの手拭き後にアルコールを隅々まで消毒したい部分に行き渡らせて手を空気に触れさせて乾燥させましょう。


アルコールは乾くときに付着したウイルスや細菌を失活化させます。(人間も水分を奪われるとミイラになってしまいますよね?)


つまり、アルコールはウイルスや細菌をミイラにすることで感染力を失わせることができるのです。



これで地球の平和は守られます。


それではまた!

 

院長 もりせ

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