【三宮もりの鍼灸治療室】好転反応という処世術

本日は、俗に好転反応と言われるものについてのご説明をします。


マッサージ好きであちこち行くのがお好きな方々は

整体に行ったりマッサージに行って、かなり強めのマッサージをしてもらったあと、食欲がなくなったり、だるくなったり、痛みが余計にひどくなったりしたことを訴えると「それは好転反応ですよ」

と言われたことがあるかもしれません。


 しかし、実は好転反応とは、刺激過多な施術や、間違った場所への間違った刺激量、順番間違えなどにより起こるものです。



例えば、頭が痛くなるくらい怒っているときにやさしめのリンパマッサージ。これは余計に頭痛を加速させますね。


病後、疲れ果てているときに強すぎるマッサージ。

これはそのあとだるくなって動けなくなってしまいます。

耐えて受け続けるといずれ死にます(ほんとです)



ストレス性の首肩凝りがひどい方に対して、首肩にはじまって首肩に終わる首肩だけマッサージ。

これも一時的に良くなった気がしても、多くの場合1日以内に元に戻ってしまう施術の仕方です。



私も昔、肩が痛いと来られた方に「もっと強く!」と言われるがままに、

ほぐすところもなくなっているような場所を全身全霊を込めてほぐし続け、

良くならなくても「もっと強く!」と言われるがままに

さらに全身全霊を込めてコリをほぐし続けたところ、

「余計酷くなった」とクレームを受けたことがあります(´・ω・`)



そんなときに、優しい先輩から「そういうときは好転反応ですよと言えばいいのよ( ´・ω・)ノ(´ノД;`)」と教えてもらったのは、大切な思い出です。



学生時代は小顔になりたくて、小顔整体に行ったところ

エラを引っ張られ、つねられ、

もの凄い力で揉みほぐされて、

顔中の筋肉を気の済むまでビンタされたあと

顔がパンパンのおたふくのように膨れ上がり、

「こんな顔では明日学校に行けない」とおたふくのような顔で文句をいったところ

それは「好転反応ですよ」と言われ、おたふくのような顔でしぶしぶ帰り

2日後元の大きさに戻ったことがあります(当たり前ですが)


無理やり伸ばされて、伸びた皮膚がたるんでしまった場所は半年くらいはそのままだった気がします。


※小顔整体さんの中で上記のような施術のところは稀だと思います。ちゃんとしたところ、たくさんあると思います!


面白おかしく書きましたが、この『好転反応』という言い訳は、実は施術者の処世術のようなものなのです。


強すぎる刺激はその方の腎を削る、、、すなわち、本来なら按摩で伸ばせると言われているはずの寿命を削ってしまいます。(人の精気というものは、必要以上に削り取られた分は腎”腎臓のようなもの”からとって補填するようになっています)


腎からとって補填されたあと、またもとに戻るので好転反応と言われています。


患者様の「ここが痛い」といったご意見は大切にしますが、神経や筋肉の付き方などから判断しても実はそこが問題でないことの方が多いです。


にも拘らず、はじめてのご来院時は強揉みの方希望!とおっしゃる患者様もいらっしゃいます(´・_・`)


「強揉みができる」これはそもそもが間違っているのです。人の身体は必要以上に強くもんではいけない仕組みになっています。


そして、最適な手の動かし方、速さ、必要な時間、全てお一人おひとり個性があるように違います。


本当に痛みを起こしている原因を適切な力加減で、順番で、きちんと調整することが出来れば、あなたのそのコリは解消することが出来ます。


(ちなみに、ポイントを押さえて体に触れることで子供のような力でもしっかりと効かせることができますよ。)


当院では施術において、安全性・患者様の体力・状態などを総合的に判断した施術をする、ということを一生懸命にしています!


一人でも多くの方にご体感いただき、喜んでいただけると嬉しいです。


ご来院、お待ちしております。


※痛みやだるさなど時間内にとれる量は限られております。

あまりに短い時間内に強い刺激を無理に与えますと、かえってだるさが残る場合がございますので、ご注意ください。



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