鍼もマッサージもどちらも捨てがたい利点はあります。
これをチューペットに例えると、とってもわかりやすいと思います。
筋肉の繊維はこのようにチューペットのように一本一本が並んでいます。
チューペットの中の液体は凝り固まって筋肉内に溜まった老廃物という風に考えてください。
簡潔に言うと、悪くなっている範囲が広い場合にはマッサージのほうが適しています。
例えば10チューペットに対して広くアプローチできるのがマッサージです。
ただし、圧をかけて押しつぶすため必然的に鍼に比べて1点にかかる力は弱くなり、
ほぐれるのに少し時間がかかります。
術者の技術が悪ければ目的の筋肉まで圧が行き届かないため、
つままれているような痛みがしたり圧の方向がぶれて、
不必要に筋肉を傷めるため揉み返しが起きたりすることがあります。
それに対し、悪くなっている範囲が狭く頑強な場合、鍼のほうが有効です。
鍼は、例えるなら1チューペットに対してぷすっと穴をあけて自然に老廃物を出すようなものです。
そこだけを狙って打てるので周りの筋肉を不必要に痛めることも少ないですし、
骨に外力がかからないため骨粗鬆症の方にも向いています。
マッサージでも技術があれば深層筋までのアプローチができますが、
鍼のほうが頑固なコリに対しては有効性が高いと言えます。
ただし、悪くなっている極細の1チューペットに0.1mmの細さの鍼先をバシッと当てなければいけないため鍼にも高度な触診の技術と刺鍼のテクニックが必要です。
ご説明、いかがでしたでょうか。
もしこれでもわかりにくければ、もうすぐ暑い夏の季節ですし
当院の冷凍庫で冷やしてあるチューペットでも一緒に食べながら詳しくご説明しましょう。
それではまた!
院長
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